福岡県の難読地名について

福岡県に引っ越してきて約2年。

大体、都市部にしか行ってないので、何とか郡、何とか町、何とか村はググってびっくりすることが多い。

 

痛ましい幼子の虐待事件で何となく珍しい苗字だなと思った「常慶」さん。仏師系何かなと思ってちょろっと検索したら、かなり珍しい苗字だそうです。

分布図で見るとほぼ、福岡県築上郡上毛町で、それ以外は島根(これは約10人なので別系統っぽい)か大阪、東京あたり。虐待死の事件の常慶夫妻は福岡県田川市なので、仏師ではなくおそらく常慶寺という寺の名前由来の上毛町系統が濃厚ですね。

 

築上郡、これは何となく音読みで行けるかな?…で合ってました。ちくじょうぐんです。その流れで上毛町を余所者が推測すると「じょうもうちょう」でええんかな?と思ったら、外れで「こうげまち」でした。で、築上郡のこともググりまして、築城町と上毛町合成地名だそうです。築上郡が「ちくじょうぐん」なので、築城町も「ちくじょうまち(ちょう)」かと思いますよね。「ついきまち」でした。たしかに、九州北部では「城」の字を「き」と読むパターンが多いですよね。水城とか、佐賀の小城とか、城山なんかもありますしね。苗字でも城戸さんとかもそうかも。豊前地域は、明治から昭和にかけて合併による合成地名が結構生まれているようです。行橋(ゆくはし)市も元々築上郡だったそうです。炭鉱の有名な筑豊地域自体、そもそも筑前豊前の間でしょうしね。すぐ近くの京都郡(みやこぐん)や苅田町(かんだまち)も知らなければ読めない難読地名です。直方(のおがた)市も無理でした。

 

北九州市も、元々別の街だった門司市小倉市若松市八幡市戸畑市が合併していたりするのもあるのですが、「もじ」「こくら」「わかまつ」「やはた」「とばた」と、現在は区の名前になっていると思いますが、微妙に呼び方がややこしい。小倉はおそらく旧五市の中で一番有名だと思いますが、門司と八幡(地域によって「はちまん」と音読みしたり、「やわた」になったり)はさらっと読めないです。宗像「むなかた」市も神社好きならわかりますけどね。

 

福岡市内の難読地名については、また別の機会に紹介します。