金木犀

工場の入口に、金木犀が植えてある。金木犀の香りを嗅いで涼しさを感じる時、何故か無性に郷愁に駆られる。匂いというのは懐かしさに結びつきやすい。匂いで何とも言えないモヤモヤした気持ちになるのはきっと、記憶との結びつき方が言語とか映像とは別のルートだからだろう。普段通っていないシナプスが刺激されるのかな。

ちなみに中国語では「金桂(jin1gui4)」。韓国語は日本語と同じ漢字を使って「금목서」。

そう、金木犀のせいで最近切ない。早く帰って我が家の庭の金木犀の匂いを嗅ぎたい。