ミルクセーキ

ええじゃないかの発祥の地にて幼年時代を過ごしていた頃、近所の借家の区画の角の所に自動販売機があってそこにはポッカのミルクセーキがあった。多分。というよりもミルクセーキしか覚えていない。ミルクセーキのあの甘い味と匂いは、あの時をほんのり思い出させる。近所の駄菓子屋のおばさんが怖かったこと。そこでうまい棒を知ったこと。自転車の補助輪を外して走る練習を一日中したこと。母親がずっと後ろで支えてくれてたっけ。

それにしてもミルクセーキ。缶のデザインを見るとアルファベットで「Milk Shake」と書いてある。普通に読めば「ミルクシェイク」だよな。そのポッカのミルクセーキが、中国で売っていた。残念ながら画像は無いが、デザインは結構違う。製造場所は蘇州となっている。ミルクセーキの中国名は

「奶昔(nai3xi1)」。「奶」の字は中国語で「乳」の意味。「牛乳」は「牛奶」。「昔」は「shake」の音と、懐かしさを表現しているのだろう。中々センスある訳である。